2023/04/24

ド貧乏人が投資でなけなしの貯金を溶かすまで④

前回→ド貧乏人が投資でなけなしの貯金を溶かすまで③ 

見つけた株はモス・インスティテュート。

200円前後の株で、それまで日足レベルで横ばいだったのが高値更新。

これだと思い、翌朝バイト出勤前に数百株の買い注文。

電車の中で株価を見たら、寄りから更に数十円高。既に数万円の含み益が出ていた。

利益を取り逃したくないので慌てて利益確定注文を入れる。

確定益は4万円ほど。月収10万円そこそこのフリーターに4万円は刺激が強かった。

 

高値更新した株を買えば儲かるんだ・・・!

そう思った私は、高値更新した株を洗い出して次々に買っていき、お盆休みが終わった頃にはモスで得た利益の全てを溶かしてしまった。

さらに悪いことが重なる。

椎間板ヘルニアを発症し、整骨院に通っても悪化するばかりで良くならず、ちゃんとした整形外科でMRIを撮った時には重症。

ついに歩けなくなった私はバイトを辞め、半年以上の療養生活に。

当然株なんてやっている場合ではなく、まともに働けるようになった頃には2008年の春になっていた。


若い時代を半年以上も浪費した療養生活が私を変えた。本格的にトランスを始めたのはこの年。

借金をしてまで実家を出て、脱毛に通い、フルタイムで女装。

その頃知り合った知人に紹介された闇医者で女性ホルモン注射を打ち始める(その後まともなクリニックに切り替える)。

思い立ったら行動の早い私は、そこから数か月で一般企業で女装のまま働き始める。

履歴書の性別は空欄にし、面接で事情を話して大手企業の契約社員に採用された。

当時はLGBTなんて概念は無く、社会の理解も薄かった。だから今思うと非常にありがたい。

時給は1200円だが、フルタイムなので社会保険あり。

株の前に、まずは借金を返さないといけない。

 

それでも日経平均とダウ平均くらいは確認していた。

幸運だったのは、ここでリーマンショックが起きたことだ。

ネット上で阿鼻叫喚する書き込みを眺めながら、安全であることの愉悦に浸っていた。

2010年、借金を完済。投資関係はたまに少額でFXをやる程度。

そして2011年。医師の勧めもあり、性別適合手術&戸籍性別変更。

手術で総額150万円以上、5年間の医療ローンを組み、新たな借金を背負う。

しかし、この年から人生が少しずつ好転する。

ローンを返しながらお金を貯め、2012年半ばには100万円近い資金ができていた。

ここで久しぶりに株に手を出す。

証券会社をSBI証券に切り替え、信用口座を開設

当時倒産寸前と盛り上がっていたシャープを空売りするために。。。

次回→ド貧乏人が投資でなけなしの貯金を溶かすまで⑤ 



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